就職してしまった私なのでした。(笑)
ただ、このときの周囲の冷たい雰囲気は学歴云々とはまた別で、社長と常務の関係が最悪だったことに原因があったようなのです。
その会社の実質トップは常務でした。
本社から来る社長はお客さんのようなもので、仕事はすべて常務にまかせて自分は会社の顔として外部とのおつきあいだけしておけばいい立場だったのですが、そのときの社長は、
わたしを独断で採用したように、「オレが社長だ」という意識が強く、自分の方針を押し通す人だったんですね。
(常務「彼は採用できないでしょう。」 社長「なんだ、試験(ペーパーテストがトップじゃないか、採用しよう。」
そんな感じだったのかな?
ちなみに「中途採用」もその社長の発案らしく、二回行われただけでした。)
それで常務とぶつかっていたようなのです。
会社の業務から社内事情まですべてを熟知しコントロールしていたのは、その子会社の叩き上げである常務。
社長は本社から来てまだ1年足らず。
このあたりがねえ・・・。
社長は本社で主流に近い大学の出身だったようなのですが、そういうものも越えた(わたしにとっては)人間的魅力のある人ではあったものの・・・。
なんといっても、
わたしが最初に配属された営業所。これがえげつなかった。
営業所のある地域も地域、で、営業所のメンバーも・・。まァ、番外地。(笑)
ここで、いやあ、いじめられましたねえ、徹底的に。
営業所のわたしの歓迎会には社長も顔を見せてくれて、よろしく、ということだったのですが、
そんなのまったく効果なし。(笑)
いじめと言って・・・、うーん、まあ具体的なことはさておいて、大きな流れでいうと。
まず、わたしを指導する先輩社員というのが免停6ヶ月くらっている最中。
高卒で何かのコネか「枠」で入った人でしたね。
その営業所はそういう高卒の人が主体で、グループも出来上がっていました。移動もなく、その営業所に固定されたかのようなグループでした。
で、わたしは研修とは名ばかりの先輩の運転手。
仕事はほとんど教えてもらえませんでした。
しかもその先輩、車の運転に対してうるさいことうるさいこと。
わたしは学生時代に車を乗り回していたというわけではないので、毎日運転のことでボロッカス。そしてそればかり。
自動車教習所の教官はあれでも仏様のような人だったんだなァ、と思い出していましたよ。
そんな生活が約3ヶ月。
先輩「なんだお前、仕事ぜんぜん覚えられねーじゃねえか。」
わたし「はいはい、すみません。(こん畜生(笑))」
そうとうひどい状態だったのですが、所長も主任も見て見ぬふりというか、さわらぬ神にたたりなしといった様子でした。
そういうとき、本社にも大学の先輩がひとりもいない、という環境の厳しさを感じましたねえ。
なにせ孤立無援、いじめにもブレーキがない。(安心していじめることができる?)
こちらも面白くない。
で、「地」がそろそろ出てくるかな~という頃(笑)、「移動」になりました。
転勤先はなんと常務がデーンとデスクを構える、経理、総務、人事などを扱う部署でした。
社長は・・・、本社に戻っていましたね。(少したって「僕は争いごとは苦手なんだ、というおとなしい社長がきましたが、新社長はほとんど顔を見せませんでしたね。)
いちおうデスクを与えられて、どうなるんだ?と座っていると、常務がやってきてその部署の課長と主任に、
「おい、しっかり仕事を教えてやってくれよな。」
と笑いながら声をかけていました。
「なんだ、すべてお見通しだったというわけ?」
その常務の恐ろしさというか、スゴさに気づかされた一瞬でした。
以後はずっとその部署で働きましたが、うーん、その常務はわたしがこれまで見た人の中では最も実務というか仕事のできる人でしたね。
高卒で大手銀行に勤めていて、その会社に転職してから十数年で常務になった人だったのですが、会社を完全掌握していました。
・・・、うーん、このクラ~イ話はこの回で終わらせようと思ったのですが、終わらない。次回でオシマイにします。(笑)