とくに動画のコメント欄の人間性の欠如した、あるいは低劣きわまりない書き込みの横行には絶望感を禁じ得ないのだが、
こういう動画を見ることができるのは、ありがたい。
日蓮宗、岡山宗務所の「報恩のつどい」だが、27分頃からの導師上人の敬白文が心に響く。
「われ日本の柱とならん。われ日本の眼目とならん。われ日本の大船とならん。」
今の日本を見たらどう思われるだろうか。
と思ったら、こんな言葉を遺しておられるようだ。
『日蓮…大地震を見て、これを考え定めて書ける立正安国論に云く
薬師経の七難の内、二難なを残れり、いわゆる他国侵逼(たこくしんぴつ)の難、自界反逆(じかいいはんぎゃく)の難なり。
大集経(だいじっきょう)の三災の内、二災早く顕(あら)われ一災未だ起こらず、いわゆる兵革(ひょうかく)の災なり。金光明教の内の種々の災禍一一(いちいち)起る
といえども、他方の怨族(おんぞく)国内を侵略するこの災い(わざわい)いまだ露(あら)われず此の難未だ来たらず。
仁王経(にんのうきょう)の七難の内、六難(ろくなん)いま盛んにして一難(いちなん)いまだ現ぜず、いわゆる四方より賊(ぞく)来(き)たって国を侵(おか)すの難なり。
しかのみならず国土(こくど)乱れん時は先(ま)ず鬼神乱る、鬼神乱るるが故に万民乱ると。
今この文について具(つぶ)さに事(じ)の情(こころ)を案ずるに百鬼(ひゃっき)早く乱れ万民(ばんみん)多く亡(ほろ)びぬ、先難(せんなん)これ明らかなり、後災(こうさい)何ぞ疑わん。
もし残るところの難、悪法の科(とが)によって並び起り競(きそ)い来たらばその時何為(いかんせん)や。
帝王は国家を基(もとい)として天下を治(おさ)む、人臣は田園を領して世上を保つ、しかるに他方より賊(ぞく)来たって此の国を侵逼(しんぴつ)し自界叛逆してこの地を掠領(りゃくりょう)せば豈(あに)驚かざらんや豈(兄)騒がざらんや。
国を失い家を滅せば何(いず)れの所にか世を遁(のが)れん」云々・・・・』
※ 大集経の三災
一、穀貴(飢饉(ききん)などによる食料の高騰。)
二、兵革(戦乱)
三、疫病(伝染病などの流行)