何のために生きている?

と問われれば、もっと幸せな人間社会が見たいから

お仲間ブログである、「われら庶民主義」での10月16日の

発言に

「~ 日本の国会議員のやっていることは作業にすぎない。国民の苦しみを救って、国民のためになって、やっと仕事だ。」

 

というのがありましたが、

 

これは国会議員だけではなく、われわれといいますか、人間すべての問題だと思うんですよね。

 

「仕事」と「作業」の間に線を引く。

 

人間にとって「労働」とは何か?

 

AI時代の幕開けと言われる今、改めて考えられるべき問題だと思います。

 

わたしもこのブログなどを通じて考えていきたいと思っている、のですが、

 

どうも最近、何もかもがかったるくてやる気がおきない、前向きに?ものを考える気もしない、

という、怠惰(たいだ)の極(きわ)みといった状態になっていて、困っています。

 

まとまったものを読む気もしないので、「ちくま哲学の森 別巻 定義集」なんてのをぱらぱらとめくっていたら、

 

「怠惰」の項で

 

『怠惰は冗漫(じょうまん)さから私たちを救い、したがってまた、生産につきものの恥知(はじし)らずの行為(こうい)からも私たちを救ってくれる』

                                                                            (シオラン「四つ裂きの刑」)

 

という言葉を見つけて、少し救われた気持ちになりました。

(また、シオランさんの著作を読もうかな。)

 

が、どうも

今回のかったるさ、無気力は精神的なものだけではなく、体調にも原因があるようなのです。

 

とくに今、体(からだ)で悪いところはないようなので、

 

ひょっとして、これは、魚や肉を食べなくなったことに原因があるのかな?なんて思っています。

 

ビタミンなどはサプリメントで補っているのですが、たんぱく質が不足しているのかもしれません。

 

そうはいっても、肉や魚はもう二度と食べる気がしない。

卵以外の動物性たんぱく質を絶ってからは痛風も一度も出ていませんしね。

 

なにより、自分がなんとなく「浄化」されて「罪」が軽くなっているような気分が心地よいのです。

 

それでも、元気が無くなるのは困るので、もしそれが原因なら、対策を考えなくてはいけないでしょう。

(今は様子見(ようすみ))

 

しかし、それにしても今のニッポン。

元気が無くなれば、つい絶望してしまいそうな事柄ばかり。

 

パワハラ、大人のいじめ、弱者に注がれる冷たい視線、エリートに富を集中させるアベ自公政権の政策、

 

そして、優性思想から抜け出せない政・財・官・大多数の国民・・・

 

この国のそういう面ばかりが目についてしまいます。

 

優性思想と言えば、この国の「福祉」も優性思想に基づいているんですよね。

 

たとえば、

【図説 偽科学・珍学説読本】(グレイム・ドナルド・著  花田知恵・訳  原書房2013年

 

のコラム欄に載っていたこの記事。

 

『       皆の幸福のため

 ウィリアム・べヴァリッジといえば、誰でも心優しき人というイメージを持つだろう。

1942年に彼が製作した報告書は英国福祉国家の礎(いしずえ)となった。

だが、現在の英国社会保障制度は彼が考えていた選択的制度とは似ても似つかない。

べヴァリッジは、職に(つ)就けない人を国が支えるのには賛成だが、保護を受ける人はすべての市民権 - 選挙権だけでなく市民としての自由や父権までも -を放棄すべきだと考えていた。

 

べヴァリッジが考えていた公的支援制度とは、中流と上流が子どもをもうけるのを奨励(しょうれい)する仕組みだった。

中・上流階級には下層階級よりはるかに手厚い保護を与え、下層階級にはその遺伝子の形質出現を抑(おさ)えさせる。

 

べヴァリッジ報告書がウェストミンスターで議論されていたまさにその晩、べヴァリッジは優生学協会で不安げな会員を前にこの通りになるだろうと断言した。

ありがたいことに、1945年に最終的に採用された報告書はこれとは違ったものになっていた。』

 

この、ウィリアム・べヴァリッジ氏の優生学に基づく考え方が戦後日本の「福祉」の基本的な考え方になっていることは、福祉の現場にいる方には痛いほどわかるのではないだろうか?

 

もっともいまはサッチャー氏以降の、さらに乱暴な考え方を持っている人たちが大半だが。

 

 

 

 

あー、早く元気を回復したいなァ・・・

なんだかわたしまでヘンなイデオロギーに侵食されしまいそう。

 

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【図説 偽科学・珍学説読本】は「優生学」に関するわかりやすい入門書にもなっています。

読みやすく、面白い本なので、ぜひ読んでください。

ホントお薦(すす)めです。