霊園に戻ってきました。
園内をそぞろ歩き
いくらの~んびり歩いていても墓石は文句を言わない。気持ちのいいものです。
ただ、犬を連れて散歩している人たちの中にはちょっと私を気にする人がいるようですけどね。
(・・・というより「犬」の中に気にしているのがいる?わたしは犬にも怪しまれやすいようで、よく吠えられるんです(笑))
おっ、オスらしく体格のいいオス猫ちゃん!いい場所に座っています。少しの間目を合わせたあと、
「そのままねー、ポーズをとって、はいパシャッ!」
いいポーズなのですが、わたしの腕が悪くて、小さくしか写せませんでした(笑)
東京は山吹の」季節です
左は霊園内でひっそり咲いていた山吹の花。左は来る途中で見た廃屋から顔を出していた山吹。なんだか兄弟のよう。
足取りも軽く歩いていると、突然、すぐ横でカラスが「カァー!」
一瞬、「ホイ」と返事をしてしまいました(びっくりして)
見れば、横っちょの大き目のお墓の上にカラスが一羽!べつのもう一羽のカラスも飛んで来ました。
あまりにも距離が近いので、まともには視線をあわせず、横目で見ていると、最初のカラスがお墓の上にあるものを、食べるようなこねくり回すような仕草。
よく見れば、それはカラスのフンのようでした。
どうしてそんなことをしているのかわからないまま、そこを通りすぎると、フンをこねくり回していたカラスが今度はわたしの行く方向の木の上にとまって、羽を小刻みにパサパサさせて音を出している。
挙動不審?「ヘンなカラスだなあ」とは思ったものの、気にせずにそこを通過。
ちょっと痩せていたカラスだったので、かわいそうだな、と思った程度。
以前、傷ついたカラスの面倒を見て以来、わたしに敵対的な様子を見せるカラスはいなくなっているんですよね。これは案外不思議。カラスのネットワークみたいなものでもあるのかな?
霊園内のベンチに座って休息
曇天でしたが、気分が晴れ晴れとしてきます
と、犬を連れた40歳代とおぼしき女性が、わたしのほうをじーっと見ている。犬も見ている。
よほどヘンな奴とでも見えたのか、かなりの間見ている。
「いや、たまらんなあ・・・」
あっちに行って、と思うのだが、行ってくれない。
いいかげん不愉快な気分になっていると、
わたしと犬を連れた女性の間の植え込みの中で「バサッ」と大きな音が!
犬はわたしと植え込みを交互に見ていたが、あわてたように飼い主を引っぱって去っていった。
わたしはイヤな緊張感が解けて「ホッ」
見ると、植え込みの向こうに、ゆっくりと歩いて去っていく一匹のオスのトラ猫が・・・
「ありがとうよ」
わたしが小さな声で礼を言ったが、猫は斜め上に立てた尻尾を揺らしながら、ふり返ることもなく悠然と去って行きました・・・
(ネコの江戸っ子といった風情でしたよ。それにしても、どうしてあんなに大きな音が出せたんだろう?)
これ、ほんとうの話ですよ。
猫といえば、去年の4月、桜が満開のときにわたしはこの霊園に来たのですが、そのとき、とても愛想のいい猫がいて、いまでも元気かどうか気になっていたのです。
「野良だからなあ・・・生きていればいいけれど・・・」
そう思って霊園内を歩いていました。
「性格も愛想もいい猫だったのに。いまはもういないか?」
そう思って、霊園の入り口と反対側の出口に向かって歩いていると、いた!!
少し“年増”になった感じですけど、まぎれもなくあのときのネコちゃんでした!
最後の最後に姿を現してくれました!
霊園内のネコがわたしにフレンドリーだったのは、このネコちゃんが
「あの人はいい人だよ」くらいの情報を流してくれていたのかも・・・
これで気分は100点満点!
出口で、墓場に向かい、手を合わせて(仏教徒のお墓がほとんどでしたので)“ナムシャカムニブツ”と三度唱えて、頭を下げて感謝。
フェンスで囲われた出口を出ると、そこはもう都会の街。
しかし、商店街を歩いていても、不思議に人々の態度が柔らかく感じました。なんだか街が優しい。
・・・・やはり、これ、自分の気持ちの持ちようなんですねえ。
街がとげとげしく感じるのは自分の気持ちにも問題があるということなんですよね。
とにかく、ネコとカラスにそこはかとなく癒やされました。
しかし、
心地よく疲れて、自分の部屋に帰って、ごろりと横になって今日一日のことを思い返していると・・・
あっ!あのお地蔵さんのフン・・・・・・ひょっとして、あいつら?!(笑)
ともあれ、元気をもらったので、5月3日の護憲集会には必ず行きます!
人間も動物も、“平和的生存権”がいちばん!
\(^0^)/