なれないのだろう?
というより、不幸なんだろう?
え?「なに言ってんだ、自分は幸福だよ」とおっしゃる日本人もいる?(本当?)
ひょっとしてそういう人の中にはある意味「現行日本人」の極限、「良心、思いやりに欠けた、徹底して身勝手な人間」になっている人がいるかもしれない。
このあたりもポイントになってくる。
とまれ、われわれが感じている不幸は統計上にも現れていて、有名なところではレスター大学のエードリアン・ホワイト教授が作成した、イラクなどの紛争地域を除外した世界178カ国を対象とした「国民の幸福度ランキング」があります。
これは、イギリスのシンクタンクをベースに、全世界約8万人の人々に聞き取り調査を行い、各種国際機関(ユネスコ、CIA、WHOなど)の発表済み報告書(100種以上)を分析してランキング付けしたもので、
日本人の幸福度を「世界51位(2017年)」とした国連の「幸福度ランキング」よりも詳細かつ具体的な分析に基づいて作成されたものです。
その「国民の幸福度ランキング」を見ると・・・
1位 デンマーク 2位 スイス 3位 オーストリア・・・となっていて、23位がアメリカ。
・・・日本は「90位」で、82位の中国より下です。
さすがに「うーーーーん」となりますが、なるほど、これがわれわれ日本人の「実感」に近いのかな?とも思いますね。
わたしなんかもこれまでの人生で、日本の「表面の顔」とは裏腹の「悲惨な」あるいは「残酷な状態に置かれている」日本人を数限りなく見てきましたもの。
(そして、それらの「悲惨・残酷」は特殊な例ではなく、「ふつうの日本」の延長線上にある「一般的」なものだった、というのが、今のわたしの認識)
この上さらに、日本の政界・財界・官界・マスコミといった支配層に属する人たちは「国民にもっと痛みを」「甘やかすな」などと大合唱。99%の国民の首にかけた縄をじりじりと締めて行っているというのだから、恐ろしい。
こういうことが平気ででき、国民からの抵抗がほとんどない、というのは日本の特殊性でしょう。
現行の安倍政権の特徴のひとつは、こういった「不都合な事実」を「統計の数字を操作する」「事実を隠蔽する」してまで、さらにその方針を推し進めて行こうとすること。
(「改憲」なんて国民からの権利の剥奪(民主主義の骨抜き)の「確定」、にすぎませんよ)
いまのところ、そのやり方が成功しているようですが、首相周辺や首相自身のスキャンダルの「証拠」がボロボロ出てきて炎上、その火消しにやっきとなっている、というのが3月10日時点での安倍政権の「現状」のようです。
いくら国民をおさえていても、どこかからその膿(うみ)は出てくるものですねえ。
安倍政権の醜悪?スキャンダルの数々はひとまず置いて、
「国民の幸福度」ということでは、7カ国を対象に比較した『13歳~29歳の若者を対象とした意識調査(平成25年度)』で、いくぶんかはその内容を知ることができます。
この、「意識調査」については、この後で、