何のために生きている?

と問われれば、もっと幸せな人間社会が見たいから

日本は、ほんとうに政治家さんやマスコミさんの言うような豊かな国なんでしょうか?

「目の前に広がる光景」といえば、昨日の昼、ローソン100に立ち寄ったところ、とても黒い顔をした人がいて、最初、外人さんかな?と思ってよく見たら、顔立ちはどう見ても日本人。顔が黒いのはたぶん長いことお風呂に入っていないなど、汚れていたからなんですね。

背は少し高めで年齢は40歳代後半か?目が少し「人のよさ」を感じさせる人でした。

その人が買ったのは大盛り系のカップラーメンひとつ。そして、「いそいそ」といった様子でそのカップラーメンにお湯を入れているときの表情が一見、‘うれしそう’に見えましたが、よくみれば、「やっと食事にありつけた」という感情がありありと顔に浮かんでいる。

カップラーメンにお湯を入れるとその人は近くの公園に移動。ベンチにすわると、夢中でカップラーメンを食べ始めました。

私もその公園の、少し離れたベンチで飲み物を飲みながらその人の様子をそれとなく見ていたのですが、この寒い季節に、コートなどは着ていず、厚手(あつで)の作業服上下だけです。

夢中で「うれしそうに」カップラーメンをすすっていたその人は、食べ終わると、「うれしそうな」表情が消え、ぽかーんとしたと虚無(きょむ)的な顔をして、しばらく前方を見ていましたが、やがて力のない足どりで、どこへともなく去っていきました。

その人がどんな状況にあるのか、は私にはわかりません。

しかし、どうみても、「豊かな国」の住人に見えないのは確かでしょう。

そういえば、昨年の秋ごろから、またホームレスの人が増えているのか、私の最寄(もより)の駅でも数人のホームレスの人たちが横になっているのを見るようになっていました。それまで、その駅でホームレスの人を見ることはなかったので驚きましたが、厳冬のいま、その人たちはどうしているのか?

わたしも今年から年金を受け取れるようになりましたが、その額はまさに‘すずめの涙’。とても年金だけでは暮らしていけそうにはありません。

公園のベンチにすわってわたしもまた、ぽかーんとした、というか、虚無的な気分で少しにごったような東京の青い空をながめていたのです。